断熱効果に関しましては、5センチほどの厚さの畳床にはその材質に空気がしっかり詰まっています。空気は熱を伝えにくいという性質があります。つまり畳は冷たい空気をシャットアウトし、たくわえた熱を逃さない羽毛布団と全く同じ。だからあたたかく心地よいのです
湿度の調整に関しても、イグサがスポンジとなって湿気を吸収し、畳床のなかの空気が湿気を放出しながら、効率的に呼吸しているわけです。畳一帖分の自然吸湿能力は約500ml。ゆっくり湿気を吸って吐く畳は、高温多湿の日本の気候に最適な床材です。
また、東大工学部の研究によって、イグサが人体にあまりよくない二酸化ちっ素を吸着する働きがあることが分かりました。
防音効果もある畳の部屋はほかの部屋に比べて、静けさを感じます。これは視覚的に「落ちつき」を感じるからだけではなく、実際に畳の空気が余計な音を吸収してしまうから。衝撃を弱くする弾力性に加え、この吸音効果があるから、畳の部屋はいつも静かで、少々乱暴に歩いてもその震動や足音が弱まるのです。
上記畳の効能にもありますように、自然の空気清浄機といってもいいほど畳は日本の環境に適した床材です。さらに、リラックス効果とともに集中力を高めたりお子様の成長にとっていい環境を作り上げてくれます。
また転んだ時もある程度の衝撃を吸収してくれたり、走り回ってもフローリングに比べて足音が静かになるという効果も期待できます。
現在の畳は昔に比べてデザインも豊富で洋風の部屋の一部に置くという事もできますので。様々な雰囲気に合わせる事が出来ると思います。
デメリットとしては、やはり費用がかかる事と定期的な交換が必要という事です。実は畳表(上面の部分)にも強度の違いがあり、編み込む糸の種類によって一畳に対して使われるい草の数(密度)が変わってきます。そのため、畳表の質・糸の種類や使用頻度、使用方法によって交換年数が変わってきます。
ですので堤畳店では、ただ安いものを提供するのではなく、使用するのに適した質のいい畳をできる限り安価で提供するよう頑張っております。それがお客様に畳の部屋にしてよかったと思っていただき、長く畳を愛用して頂ける事だと思います。
国産のい草は有機肥料を使いゆっくり背を伸ばすため、密度があり耐久性にすぐれています。 畳は肌に触れるものですので、安心で丈夫な熊本のい草のござを使用して畳を制作しています。 作りたての畳の香りには、リラックス効果があり青緑色の美しい色が人肌色の安心感のある飴色に変化していく姿もたのしめます。
ひとつひとつ丁寧な仕事をすることにより、お客様に喜んでいただき、「またお願いね。」と言ってもらえ、今があると思っています。